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インドネシア校外実習所感

  • 執筆者の写真: raisemnar
    raisemnar
  • 2014年9月18日
  • 読了時間: 3分

インドネシアから帰国して1週間が経ちました。

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トイレも清潔で、蛇口をひねれば

安全な水がでてくる、今まで当たり前だった生活に

なんだかありがたみを感じています。

さて、インドネシアではジャカルタ、アチェ、ジョグジャカルタ、バリを訪れ、

各地でさまざまな交流を行ってきました。

ジャカルタではJICAやJETROといった政府機関で働く人の声を聞き、

アチェではコーヒー農家として生活している方々のもとでホームスティを行い、

ジョグジャカルタでは、現地の大学生や

協力隊として民間企業から支援に来られている方々の話を聞き、

バリでは世界遺産に登録されたジャティルイ村の方と交流しました。

インドネシアという広大な土地でだからこそ

各地で言語も違えば伝統や文化、ましてはご飯までもが変わってきます。

(個人的にはバリのジャティルイ村で食べたご飯が一番美味しかったです。)

飛行機で移動するたびに、まるで別の国に訪れているかのような違和感と

土地とコミュニティの違いに衝撃を受けたことが忘れられません。

もちろん各地での経済的な格差も見て取れました。

首都のジャカルタはビルが立ち並んでおり、

バリでは観光化が進み、本来の姿が失われつつありました。

一方でアチェの農村部やジャティルイ村などは

最低限の暮らしをしているように思えました。

ですが、彼らには「農」があるので生きていけるのだと思います。

ゼミ生の中で違和感だった1つとして「観光」というものを挙げましょう。

観光とは、その土地にお金が回るように

その土地以外の人間を招き入れるための行為だと考えます。

つまり、お金を媒体としてサービスを受ける側である

私達のような「外国人」向けの産業になるでしょう。

ジョグジャカルタのインドネシア人の観光局の人が

少し変わったことを言っていました。

「観光で文化が変わってしまっても問題ない。

それは受け手が望んでいることであり、

それによって変化してしまっても、存在していた文化の

根本的な部分は変わらないだろう。」

本当にそうでしょうか?

実際にバリは観光化が進み、大きなショッピングモールができ

本来のバリの姿を失っています。

加えて、バリの大自然の中でのアクティビティは

本来そこに生きていたひとたちの生活を奪って

観光客の欲のために行っているものではないでしょうか?

そう考えたとき、「文化の根本は変わらない」と言った言葉が

少し疑問に思えました。

この他にもさまざまな疑問と違和感がぐるぐるしています。

それを今後どうやって解消していくのかが

この校外実習の本当の醍醐味だと思っております。

なにはさておき、お世話になったインドネシアの方々

本当にあがとうございました!」

来週から秋学期がスタートしますが、

今後ともゼミ生全員で学びを深め合っていきたいと思っております。

文: 3年 鈴木慧南


 
 
 

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